私の講義の一つを、車いすを使って日常生活を送る学生が受講している。私は彼のチューター役でもある。と言っても別に何もたいしたことはしていない。日常的に、学内にいる彼の存在を気に留めるようにしているくらいだ。それでも、それまではさして気に留めなかった学内の段差や、低床バスの便数の少なさなどが気になるようになった私は、近々要望書のようなものを書くだろう。
先週は、その車いすの彼とは別に、ある別の障害を持っている学生を迎え入れた。 過去、留学先で大きな事故に遭い、長きに渡る入院と、懸命なリハビリ生活を続けたあとに復学希望を出している男子学生だった。 脳に少しの障害が残ってしまったものの、強い復学希望を尊重し、学部全体でのサポート体制を敷いた。 実際会ってみると、彼はとても人なつこい印象の人物で 「先生、帽子がよく似合いますね」と、挨拶は余裕に満ちていた。また学校に戻って来られたことに心底喜びを感じている様子に見えた。 彼はその日一日で、4コマもの講義に出席を果たしたらしい。 今はなんとしても復学を果たすことが彼の生き甲斐で、 将来はふるさとで同じ障害を持つひとの力になりたいそうだ。 復学シュミレーション期間の最後となる私の講義中、彼は積極的に挙手し、真っ直ぐにこちらを見つめて発言をした。 ボランティア学生と専門職の人が万全の体制で3名付いていたが 何の問題もなく講義を終えられた。 私はいつも以上に努めてきちんと、混乱のないようゆっくりめに話すようにした。そうした心がけを実行することは、思うに、ほかの学生にとっても好ましいことだったに違いない。 時折合わせる視線に彼との疎通を感じていたが、途中には「何か聞き取りにくいことは?」、最後には「わかりにくいことはなかったですか?」と聞いた。彼は 「わかりやすいです。とても楽しかったです」と言ってにっこり笑った。 授業中、彼は「僕は、留学先でお世話になった人たちに もう一度お礼を言いに行きたい」と話していた。命に関わるような大けがを負い大変な想いをしても、 前向きで明るく、知的好奇心に溢れている。生きる意欲に満ちた非常に魅力的な青年だった。 私だけではなく、彼の強さとしなやかさに、他学生の多くも少なからぬ感銘を受けたことと思う。 日頃、学生諸君の様子にはため息をつくことも少なくないが、 率先してサポートを引き受け、そのことに喜びを感じている学生らの存在と共に、温かさや多様性が確保されたムードのなかで講義が出来たことが嬉しかった。こうした機会をきっかけに、サポートに関わった教員、学生たちが、皆ともにお互いに笑顔で「ありがとう、ありがとうね!」と労いあっている様子をあちらこちらで目にした。 人はただ、日々の生活を放棄せず何とか生きているだけでも十分じゃないかと思うことがある。でも、得難い多くを求めてしまう。そこが人間の苦しさと人とおしさでもある。それぞれが、自分以外の誰かからの、強烈な承認や愛、自分の存在価値を求めながら人生という旅をしている。 |
アーチスト「くるり」の岸田くんが気になる。 と言うのも、最近、朝、出かける前に自宅に流しているのが、くるりの「ワルツを踊れ」というアルバムなのだ。 気になる、というのはすなわち「好きだ」という事と直線的に結びつくとは限らないが、 もしかしたら「好き」の要素がゼロではないかもしれない。
♪ハム食べたい(私の心の声:食べたらいいやん) ♪ハム食べたい(だから、ハムくらい何時でも食べたらいいやん!) ♪桃色のハム食べたい(添加物いっぱい、かもよ) もっとも「ハム」は象徴的な言葉である。岸田くんは「しあわせになりたい!」と歌っている気がする。 そのアルバムは、映画が始まるような壮大でクラシック要素の強いインストゥルメンタルからはじまり、やがてコンサートのオープニングを思わせるカタルシスに満ちた広い視界が開けるようなメロディに引き続がれる。そして、このアルバム一曲目の「ブレーメン」がはじまる。木訥で懐かしく、普遍的なメロディラインに強く惹かれる。http://www.youtube.com/watch?v=mZE-I1U75Goこのアルバムで最も愛する曲は、1曲目にして終わってしまう。 髪を洗い、鏡の前でメイクを簡単に仕上げ、さぁ、今日は何を着て行くかな、と決めかねている頃、だいたいアルバム中盤に収録されている「ハム食べたい」がはじまるのである。 ♩=60程度(実際はもう少し速い)のゆったりテンポのこの曲においては、どうしても休符の間にツッコミの余地が多く、着替えをしながらずっと、「ハム」に焦がれる岸田くんについて考えずに居られなくなる。 「♪ラーメン食べたい」の矢野顕子さんについては、彼女の人となりより、「タンメンではだめなのか、とか思ってね」と、確かずっと以前に彼女とラジオで対談した小田さんが、ひどくシャイな様子で話していた事ばかり思い出されるのだが。 と言っても、私は岸田くんのことを殆ど知らない。そして、深く知ろうともしていない。ただ、小田さんとは接点のある人で、”Life-Size”と呼ばれる一年間の活動記録DVDに、彼はかつて2度ほど登場している。「純粋・・・ってゆうたら小田さんやと思って・・・」といった名言を、本人の前で、関西イントネーションで言い放った強烈なインパクトがある。また、彼は、小田さんが40歳を二つか三つほど過ぎた頃にリリースした『恋は大騒ぎ』という、とびきり脳天気で明るい曲(「一年中、恋は大騒ぎ〜」というフレーズを聴いた折り、当時の私はやや耳を疑ったものだ)が大好きらしく、くるり主催のイベントに小田さんをゲストに呼んで一緒に歌っている姿を見かけた。 小田さんが軽々と明るく歌うのに対し、岸田くんには少々サビ部分のキーが高いせいか、その歌声も顔つきも、これがまたずいぶん切なげなのである。ここに、私は「恋は大騒ぎ」という曲の持つ曲想の多様性に気づかされるのであった。岸田くんの「恋は大騒ぎ」は、小田さんの若き日の声で「ワインの匂い」を聞くように、青くてどこか必死で、ちょっと孤独で、切なくて、「安心なぼくらは旅に出ようぜ・・・」と飄々と歌っている彼の、ほんとうの素顔を見てしまったような気持ちにさえなる。要するに何となく好感を持ってしまった。 ちなみに、長髪で黒縁眼鏡の岸田くんより短い髪の彼のほうが可愛いらしくて好みだ。 これを機に、「気になる男子シリーズ」でも書いていこうかと一瞬思ったが、ほかに思いつく人もいない。このシリーズには、断じて小栗くんだの水島ヒロくんなどは登場しないだろう。そういえば俳優の加瀬亮くんは気になる男子の一人だが、あんまり知らないくらいがいいな。あぁ、早く肩の荷物をよっこらしょと下ろしたいものだ。(お仕事の話)。 追記:くるり&小田和正 「ばらの花」http://www.youtube.com/watch?v=I0NqxaUkjR8 |
役員会に出て、そのあとに別の委員会での打ち合わせ。午後から自分の研究報告をしたあと、その会場で司会者を務め、あちこちでペコペコご挨拶をしたら、もう電車の時刻までぎりぎりになった。久しぶりに息が上がるほどに、走って走って走って、電車に飛び乗ったら携帯の文字が疲労で霞み、よく見えなかった日曜日だった。
帰宅してから、この映像を観た。http://www.youtube.com/watch?v=PIfJhYX5Mkw 昨年の年末に小田さんのライブを観て以来のステージ。分け隔てなく注ぐ光のように透き通る声。ずっとずっと聞いていたい。この日、あの加藤和彦さんも同じステージに立っていたはずだ。彼の訃報に私は少なからずのショックを受けた。小田さんはもしかすると涙を流したかもしれない。 今日の帰路、サディスティック・ミカバンドにいた「ミカさん」について詳しい年長の先生と一緒になる。ミカさんの話をしながら、彼女がぽつんと、「加藤さんは、寂しがり屋だったんだろうなぁ」と言った。 ![]() うちに帰ってから、床にひっくり返って天井を見つめていたら、 「今日はさ、東京の空に流れ星が見えるんだって」とメールが届く。 それがまるでスイッチだったかのように、 久しぶりにギターをつま弾きながら、二番まで歌った。 私はこの曲の二番が好きなのだ。 『あの素晴らしい愛をもう一度』 |
友達からのメールで「最近注目されているファッションジャンル」として紹介されたのは「森にいそうな女の子」ファッション。「めーちゃんに似合いそうだよ。チェックしてね」。なんだか「森にいそうな・・」という形容をどこかで耳にした覚えが。今年の過ぎし夏は、ナチュラル系コットンの洋服にどっぷり浸かった。夏休みにキャンパス(山の上だから木々が多い)を日傘をさして歩いていると、そう言えば、同世代女子に「よっ、そこの森のひと〜」と言われた事があったっけ。つい先日、ようやく「森ガール」で検索。山のようにヒット。 ○森ガールとは、こうゆう由来だそうだ。 http://dic.yahoo.co.jp/newword?index=2008000476&ref=1 そして、その条件はなんと40項目以上にも及ぶらしい。分かる範囲で、とくに自覚のある項目と、思い当たるふしのある項目だけピックアップすると、以下のとおり。 ◎ゆるい感じのワンピースが好き △シンプルよりどこかくせのある服がすき→どこかにアクセントをつけるのが好き。 (でも派手派手してるのはそんなにすきじゃない) △北欧系ファッションに興味津々→が、北欧系サボ・サンダルを履きこなせていない。 ◎友達に『森にいそうだね』といわれたことがある ◎Aラインがでる服装をする △ボルドー・深緑・茶色など、深い色合いが好き→でも、白や水色など淡い色も好き ◎ニットやファーで、もこもこした帽子が好き→帽子全般が好き。 ?やわらかい雰囲気がでてる→「柔和に言われても先生の指摘が一番胸にグサっと(学生談)」 ?透明感のある→「先生、影が薄く透明になってきてますよ!!(激・疲労のとき)」 ?つねにゆるい雰囲気をだしている→単に「テキパキできない」 ○革製のバックをもちたい→でも、重いのは絶対いや! ○古いものに魅力を感じる→古い電子レンジは買い換えたいが。 ◎チェックやドットが好き→永遠に好き。 ◎タイツ・スパッツが好き ○ラウンドトゥが好き→でも、先の尖った靴も大好き。 ○マフラーもストールもぐるぐるまきにしたい→ぐるぐるじゃなく、さらっと巻きたい時もある。 ◎色白 ◎ゆるいパーマをかけている→目下、ボリュームが出過ぎて困っている。 ○ボブ×パッツン→今のところ前髪はパッツン ◎ロリータとはちがうの→当然です。 ○ガーリー→でも、ボーイッシュも好き。大人っぽくもしたい。 ◎カフェでまったりするのが好き ○カメラ片手に散歩をするのが好き→D40が壊れ、イクシーのバッテリーが消耗中(涙) ○雑貨屋巡りをついついしてしまう→この近辺にあれば、一日じゅう巡るでしょう。 ◎季節は秋と冬が好き 以上からすると、明らかに「そう思う」のは10数項目程度。私は傾向としては森ガール・ファッションの志向性もややあり、といったところか。尖った感じではないものの、「やや装ったカジュアル」な雰囲気を好むといった以外は、あまり「こっちの方向」と貫けないあたりが厄介で、時折何を着ていいか分からない。それも含めて秋冬のお洒落は楽しい・・・と言っていられるのも何時までか。これからベレーを頭にのせて数々の修羅場を超えていくのだ。 森ガール・アイデンティティが30%くらい(根拠なし)の私は、チェック×ドットアイテムはこよなく愛す。ミルクティー色ショルダーに加えてチェック・ショルダーバッグは知らぬ間に(?)増殖の図↓。 |
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miho(11/22
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