風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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明日はどんな天気かな。 :: 2010/02/25(Thu)

 気づけばもう2月も終わりだ。人生史上で最も忙しい毎日を送っていると思う。

 あまりにも「あー、しんどい、しんどい」と嘆いていたら、しょっちゅう研究室を出入りしたり、出張先にもいそいそ友達とくっついて来る学生たちが、「せんせー、そんなら僕らに仕事振ってくださいよー」と言ってくれたのである。その瞬間、「え?嬉しい。ほんとー!?」と全部言い終わる前に、ばさっと資料を渡してしまった私であった。
 大学生にもなると猫ちゃんよりずいぶんとマシである。勉強はあまりしないし、いちいち青臭い発言につきあう必要があるが、情報機器の扱いは長けているし、それなりに主体的に取り組む姿は甲斐甲斐しいものである。「むさいメンズ2人(私は言っていない。勝手に自称した)」で、ちゃかちゃかと多少、雑ではあったけれども仕事してくれて、とても助かった。
 昨年立ち上げたとある地域プロジェクトに、そんな風にちょっと時間と気持ちを持てあまし気味の学生らをも参加させている。そして、そのまま彼らを対象地域に連れ回し、卒業研究に結実させて行こうと決めた。今年は、大勢ゼミ希望者がいるらしいので、この際、テーマを一つに絞って指導することに決めた。
 ほどなく「せんせー、俺ら、もう学生チーム作りましたぜ。メーリングリスト作りました」とやる気満々報告が届く。おそらく、今の彼らは楽しくて仕方がないサークルのノリで、おそらく私は、強力なサポーターが出来たノリで今だけが蜜月の時かもしれぬが、とりあえずは、双方が幸福になる構図である。

 ちなみに、彼らのサークル的ノリなチーム名は「め★組」と言うらしい。私を公に呼び捨てやろうという魂胆ね。
 人数が若干多めの女子たちに、男どもを仕切ってリーダーシップを取るように助言する。男子は女子の前では2倍、働くらしいので。こんなに忙しいのだもの。時々面倒くさい思いもするけれど、若いのと一緒に「おー、やったね」と言い合えるような楽しい日常も持たねば、と思うのだ。

 ここ最近の「よかったことだけ」記述するリスト。

 ・タクシーに乗った。きっかり1200円足りなくなった。
  カードでは払えないと言う。運転手さんがいい人でお金を立て替えてくれた。もちろんお金は後日、返したが、お礼の気持ちで、そのひとを個人的に3回お呼びして来て貰ったらとても感謝された。
 
 ・タクシーに乗った。マンション近くの大きな病院名を告げた。「それって・・・知らんわ」と言われて、てっきりまた意地悪な運転手だと思い、「では○○駅まで」と行き先を変更した。降りるときに意外な展開が生じた。
 「道を知らんのはわしが悪い。堪忍やで。お金はいらん!」と言われてびっくりした。本当に払わせてくれなかった。
 
 ・夕方近くにバスで出勤するときに、出張帰りの学部長に遭遇。「お、どこ行くねん?」「大学・・・ですが」「ほな、一緒に乗っていこうや」と言ってタクシーに一緒に乗せて貰った。ハイヤー出勤である。
 
 ・タクシーに乗った。いつも小型にしてほしいと電話口で言うばかりか「登録」までしているのに、性懲りもなく大型車がやってきた。これで4度目だった。頭に来て「小型の料金で行ってください」と言ったら、運転手が恐縮して本当に、小型料金未満で乗せてくれた。

 こんな風に相変わらず、タクシーばかり乗っているということだ。自宅から、魂を半分置きざりにして、体だけ無理矢理這い出して行くような毎日なので無理もない。でも、もう一ついいこと。春からお給料はちょっと上がるだろう。
 もうすぐ春が来るんだな、本当に・・・くっきりとオリオン座が輝く夜空を毎晩見上げて帰宅している。
 きっとこの春も、桜空をぼんやり空を見上げていたりしると、後ろから「なんか見えるんすか。人には見えんもんがっ」とつっこんでくる相手は学生たちのような気がしている。

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つかの間。 :: 2010/02/13(Sat)

 「急ぎの仕事は、より忙しくしている人に頼めって言うもんね」などと、まさかこの自分が言われるようになるなんて思ってもみなかった。
 先ほど、締め切りを一週間も過ぎたごく簡単な原稿をようやく提出する。取りかかるまで死ぬほど苦しかった。目下、未だかつてないほどの成長欲求と上昇志向と同時に、精神疲労、そして常に自分を一番苦しめる無気力が同居中。

 さて、先日、4回生の卒論発表会も無事に終わり、その夜は3回生以下が中心に企画し、我々教員たちも参加する追い出しコンパが開催される。今年は我がゼミ生たちに入れ知恵をして、「大人が満足できる」お店を紹介しておいた。 毎年、会場となる大衆居酒屋は、私もおそらくほかの先生たちも好きではなかったからだ。そうでなくとも、この時期は皆、すでに激務を通り越した「猛務」のなかにいる。その狭間にわざわざ店まで出向いて少々のお金を出して頂く食事くらい、ゆったりとした雰囲気のなかで美味しいものであってほしい。

 私は幸い、地元の方に紹介して貰った素敵な和食懐石のお店を知っていた。地元の人の口コミが最も信頼できるのは本当で、そこは、美味しい上にリーズナブル。
 我々のために用意された場所は2階で、十分に広いお座敷にヒーリングミュージックが小さくかかっていた。私たちだけの貸し切り状態である。新鮮なおさしみから始まり、抹茶色の岩塩で頂くカラリと揚がった天ぷら、上品なダシが香る茶碗蒸しなど。全体にお魚を中心とした料理を堪能した。最後はご飯におつけもの、ほんのりと香る具だくさんの豚汁、最後はデザートも出て会費は3千円というお安さ。私はすべてを食べ切れないくらいだったけれど、学生たちは少しかしこまりながら「普段、こんなとこ来れないから超嬉しい(照)」。先生たちは「あぁ、もう久しぶりに美味しいご飯を食べたかも(涙)」「とてもきちんとした正しい食事って感じ(嬉)」「むーん(癒)」と口々に喜ぶ。
 
 そうしたなかで、恒例の卒業生に送る言葉や後輩からの色紙手渡し。4回生の感極まるシーンなどが繰り広げられた。感極まって声が小さくなろうとも、震えようとも、音楽にも喧噪にも邪魔されない私たちだけで作る温かな空間でそれは受け容れられた。

 「あー、あたし、今度、ここに飲みにきちゃお」「ここ、のんだくれな男どもには教えないどこうね」などと言いあう大人たちが、次々にお店の名刺をもらって女将さんに声がけをする姿を見て、私も少し癒された。自分のささやかな心向けに人が喜び、癒されている姿は唯一の慰めでもあり、癒しだ。しかし、である。夜も8時を過ぎてから、半分以上の同僚たちはその足で泣く泣く大学に仕事に戻って行ったのであった。

ごろごろしていたい。 この頃、年長の先生が「めぐ先生!お茶、お茶一杯だけ、のませて~」と言って研究室に駆け込んでくる。大学で最も忙しい人の一人だ。お昼も食べられなかったの、水分補給しないとワタシ死んじゃうわ、と言いながら。かく言う私も、ランチは常に「ながら」である。ひどい時は、非常食のスープにお湯を注ぎ、研究室から教室まで移動する間にかき混ぜ、辿りついた部屋の隅でこっそり人が集まる数分間に流し込んだりしている。
 明らかに働きすぎの先生にとりあえず座ってもらい、電気ポットがお湯を沸かす僅かな時間に簡単な情報交換。そして、多少笑える話もして(これが重要)「はいっ、先生。これはしょうが入りの紅茶ですよ」と出してあげると、それは大層喜んでくれるのだ。たったお茶一杯で。この頃は、誰かにお茶を入れてあげる喜びを知る。そして、関西天然ぼけな私の害のない笑い話の一つや二つは常に提供したいと思うこの頃だ。

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電気ケトル :: 2010/02/07(Sun)

 少し前に職場に電気ケトルを導入。実は、いわゆる押してお湯が出て来る電気ポットも持っていたのだけれど、沢山のお湯を入れっぱなしにしたまま保温し続けるのは無駄だと思い、まだ真新しいまま学生集うゼミ部屋に提供した。

 目下、研究室では一リットル程度のお湯が沸かせる電気ケトルと共存中。お茶を一杯だけ飲むとき、数名の訪問者にお茶を出すときなどに活躍している。それにしても、このケトル。噂では「あっという間に沸く」と言われているが、さすが「あっ」という間とは言い過ぎである。お茶一杯分でも、やはり50秒くらいはかかるのだ。
 最初のうちは、スイッチをいれると沸くまではパソコン前に戻ってメールチェックをして返信作業などに勤しんでいた。すると、つい「ぱちん」というごく控えめな「沸きましたぜ」の合図を耳にしながらも、作業を中断できないのである。一段落ついてから紅茶を入れても「あら、やはり、ちょっと冷めちゃったな」ということになる。そこで、一杯の紅茶や珈琲を入れる間は、そのことだけに神経を集中させることに決めた。

 ケトルがグツグツ、しゅわしゅわと譫言を言うのにつきあうことにした。そうやって懸命に働き、言いたいことの一つや二つはあるだろう。と言うわけで、お湯が沸くまでは、その場から離れずに、ちょっと屈伸してみたり、背中を伸ばしたり、ぼんやりしてみたり、「おっ、何か仰いました?」などとケトルに話しかける時間、と決めた。要するに、一瞬、仕事から離れる時間の確保である。
↑このクマとも我が家で共存中。

 ちなみに、うちにある小さな観葉植物(ポトス)をポトちゃんと言う。このたび、上記システムを自宅にも導入すべく、ステンレス製のもうちょっとだけ大きめの電気ケトルを買った。ステンレスは見かけがちょっと洒落ているのと、プラスチック製のものより「臭いがない」という噂である。そんな「ケトちゃん」と、ただいま共存中。
 お湯を注ぐときのコポコポという音が好き。
 

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気づく。 :: 2010/02/04(Thu)

 仮に。いかなる仕事においても「何をしても楽しくて、楽しくて仕方がない」という日々を過ごしていたらどんなに素敵だろうと思う。面倒だとか、辛いとか感じることは一切なく、これが果たして自分の実りになることだろうか?などの疑惑を持つことさえなく、些末なことにも喜びを見いだし、何かを新たなに創造するような仕事にはときめき「だけ」を感じられたら、どれほど幸せだろう。

 10時前のバスで帰宅するような日々が続いていたけれど、月曜は久しぶりに18時過ぎのバスに乗った。だって、もうどうしようもなく士気が上がらないのだ。無理して雑務だけはこなしたが、肝心の講演準備などには気持ちが全然届かなかった。 仕方ない。久しぶりに早々に帰宅したらひとまず溜まった家事を片付けよう。仕事が捗らずとも、洗濯をして、ベッド周辺に積み上がった洋服を片付け、キッチンをある程度綺麗にして、ゆったりとお風呂に浸かるだけでも、ずいぶんと気分よくなる筈だ。しかし、気づけばこたつに潜り込み、テレビの音を遠くに聞きながら長らく意識を失っていた。
 
 12時半をとっくり回ってからのろのろと起き出して、歯を磨きながらメールをチェックし、メイクを落として顔を洗った。もう、今夜はそのまま眠ってしまおう。  
「待てよ。今夜はリビングに散らかったものだけでも片付けようよ。もう2月だぞ、さぁ、立つんだジョー。私は、めぐだけど。ほら、見てごらんよ。あそこのポトスの葉っぱが「喉が渇いた。水をぐれ~。死ぬ~」と悲しそうに訴えているではないか。おぉ!なんて可愛そうに。私と同じゃないか、ポトちゃんよ。」そうやって独り言を言いながら、半時間だけ片付けをして眠りに就く。2、3ミリだけ気分がよくなったような気がした。明日は散らかったままの洋服だけは片付けよう。ごくごく些末なことの積み重ねと、「やれば出来る」という成功体験が必要。

 この頃、研究室の電話が鳴ると「仕事の依頼なら真っ先に断ろう」と先に思ってしまう程度に若干グレ気味と言うべきか、志のよろしくない私ではあるが、後期の授業の幾つかは手応えがあった。いつになく、学生諸君のレポートがよく書けていた。これは主体的に取り組んで一生懸命に書いたんだろうなぁと思える学生たちのレポートに、メッセージが付いているものも多かった。せっかくなので忘れないように記しておこう。

 「先生の講義が自分のなかでは、どの講義より楽しかったです。毎回充実していました。」
 「僕のなかで、レクチャー賞第一位は先生の講義です」
 「来年度も、先生の講義を何か受講したいと思いました」
 「後期の授業が全部、先生なら良かったと思うくらいでした」

 数名の感想ではあるけれども、十分過ぎるくらいだ。1回生も多く、さしてムズカシイ話をしなかった替わりに、伝えた僅かな理論を、できるだけ自身の生活に結びつけて考察させてみるためのディスカッションを沢山用いた。今期は、たいへんによい学生たちに恵まれたと思う。

 ほれほれ、そこのグレてイケてないひと。こんな時は素直に喜んでおきたまえ。

 これだけあれば人生を渡っていけると思うこと。「試練を何とか乗り越える力」と「些細な喜びにちゃんと気づく心」。


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