風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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モノ・ヒト語り。 :: 2011/11/26(Sat)

 近所に洒落たインテリア家具ショップがあることを思い出して、なんちゃって・おうちのカフェ化計画のために出向いてみた。部屋の印象を真っ先に決めるソファーを実際に見たかった。肘掛けはウッディーで、今のソファーよりは座高が低く、座り心地はほどよい固さで、サイズは2人がけよりゆとりがあり・・・と色々イメージは持っていた。

 でも、あれもこれも片端から見た結果、結局、今使っているソファへの愛着が増すことになった。決して、それが嫌でたまらなくなった訳ではなかったのだ。それは分っていたけれど、改めてそれを実感させて貰った。

 今、我が家にある革のソファーはそれだけで部屋の印象を左右する程度にはインパクトはある黄色とオレンジ色の中間色。頑丈で、どっしりとした佇まい。ひとり暮らしのスタートは突然やってきたので、忙しなくモノをそろえているとき、私や母が、昔から「ものを見る目がある人」と信用を置いてしまう伯母さんに「これ!」と決めて貰ったのだ。
 
 高知時代、築ウン十年のボロボロ官舎の壁を強引に真っ白に塗って、白いラグをに畳上に織き、窓の正面にこのソファーを置いたとき、「あぁ、ようやく黄色やオレンジが似合う明るい部屋になった」と、すごく嬉しかったのを思い出した。あれから、こちらに引っ越して来ると、すでに自分で塗らずとも白い壁のマンション部屋にソファーはごく普通に馴染んだ。
 でも、今思えば、昭和時代の懐かしいムードをたたえ、そして、無駄に広かったボロ官舎でこそ、このソファーはその存在意義を最大限に発揮していたような気もする。
 ただ、床からの高さが少々長い。それが僅かなネックとなり、家の主が主に「座る」という機能よりも、どちらかと言えば、床に座る際の背中を支えた。部屋を占拠する巨大なインテリアであり、そこに堂々と寝そべったり座ったりしているのは、私の分身である我が家の「羊」のぬいぐるみである。遠目にそれを見て和んでいた。

赤いダウンベストは昨年から。 その位置づけが今ひとつ曖昧だった我が家のソファーに明確なポジションを与えたのは、家具ショップで「もしかして、カフェか何かを開かれるんですか?」と思いもかけない声をかけてきた若い青年だった。彼の言動が、私の潜在的な「長いご縁が続くのは素敵」という価値観を刺激した。
 店じゅうのソファーに一つずつ案内してくれた彼に、現在、我が家にあるソファーがどのようなものか説明すると、こう明言した。「いいソファーをお持ちみたいですから、もう、ずーーっと長く、おうちに置いてあげましょうよ!ソファはインテリアでいいと思いますよ。でも、革ならばお手入れはしてくださいね」と言ってくれたのだ。そのとき、何年も前に買った革靴なのに、「大好きだから」と修理を依頼したら、その場で、ものすごくぴかぴかに磨いてくれた「味わいこそお洒落」を教えてくれた店員さんを思い出した。
 
 ちなみに、その青年はお洒落やインテリアをこよなく愛している模様で、私のファッション・チェックも怠っていなかった。きっと美容師と同じように、身につけているものなどからお客さんの嗜好性も把握できるのだろう。

 先日、急遽「寒い日の遠足用」に購入したツイード素材のショート・ダウンジャケット。ツイードの品の良さと襟周りの大きい可愛さに惹かれて手にしたもの。彼は「実は、ずっと店に入って来られた時から、そのジャケットと首元の花のネックレスを見てました」と告げた。でも、それはお客の嗜好性チェックとは少し違ったようで、最後に思い切ったように「・・・それを、ちょっと羽織らせてほしい」と申し出た。
 女性用でサイズなので、もちろんぴったりと着られる訳ではないけれど、彼は「女子が着る洋服も、ニュアンスが好きなら合わせてみたい」タイプなのだと思う。スレンダーな肩にひょいとダウンと乗せると、おー♪と感心したほど様になっていた。自分のことが、よく分っている子なんだな。くるりと嬉しげにこちらを向いて「結構、イケますね、僕も!!スポーティーなダウン苦手やったけど、これやったら着たいです!」と言って、ブランドや値段などまで細かく尋ねてきた。男性用を探すらしい。

 と、そんな風に、多分、好みが似た店員さんとの出会いにより、私は、置物に化していた我が家のソファーを購入依頼、初めてせっせっと革を磨いてみることした。
 
 改めて「こんにちは」。また、出会ったときのように愛情を注ぎます。また、あの頃から渋みを増して、ときめきながら一緒に暮らしましょうぞ、黄色いソファ君。

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