風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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泣くのは早い。 :: 2012/02/22(Wed)

 この数日、4回生の最後の卒論発表の準備や、学生参画を見据えた大きな公開講座の企画もあって、毎日毎日、彼らと共に過ごしてきた。ほとんど毎日にようにご飯を一緒に食べていたような気がする。

 2年前に大勢の学生たちが私の研究室に入ってきたとき、面白くなりそうだと思った。小田さんのお仕事理念を真似て、「皆でやったね!と言い合えるようなチーム」づくりをしようと誓ったものだ。それは、先日の公開講座を終えたときに、全員の顔の輝き、感慨、それが共感されているとの実感を思えば、きっとたどり着けた目標だったのだろう。多様な群れのなかで、学生は目を見張るほどに大きく成長した。
 彼らの何の見返りも求めていない、ただただ「皆でこれを最後までやり遂げたい!」という気持ちに打たれた行政の人たちが、思わずもらい泣きをするほどの熱さであった。

 ふりかえる間もなくまた次の学生がやってくるな・・・。そう思って仕事をしていると、発表会も追いコンもすべて終えた4回生で、我がゼミのムードメーカーでもあった女子が研究室にパソコン類を返却しにきた。入ってきて顔を見た瞬間に、「先生・・・」と思い詰めたように言う。
 「もうゼミないんですよね?ゼミがないって思ったら、なんか、なんか寂しくって泣きそうです」と言い出した。さっきまでの追いコンでは、どうやって周りから笑いを取るかばかり考えていた彼女や我がゼミ生たち。お陰で、よそからは「あそこって、何?漫談ゼミか?」と思われたに違いないが、お陰で、私はしんみりなるどころか、「もうやめて・・・」とひーひー言うまで笑い転げたのだった。

 「おいおい、待て待て」と私は心で叫ぶ。太陽のように明るい彼女が、ここで本気で泣き出したら私の涙腺は決壊するに決まっている。まだ成績入力をこれから深夜までかかってやらねばならないのに。
 彼女には、ゼミ運営が一番しんどい時に、つい泣き言を言ってしまったことがあった。そのとき、実はとても救って貰った。「私は誰がなんと言おうと、先生のゼミが大好きなんです。ゼミの仲間がどんどん大好きになったんです。・・・先生にどこまでもついていきます!これ以上言うと卒業式で言うことがなくなるし、こんなん言うの、皆に恥ずかしいのでメーリスじゃなくて直接メールします」と励まされて、こっそり涙を拭い、ついでに鼻もかんだ。
 とっさに、「ほら、ほら!3月の。3月の終わりにまた皆で遊びに行くやつ。あれって3回生も誘うよね?」などと話題を変える。「それに、また研究会を私が企画したときには必ず呼ぶし。半年後くらいって思ってよ。」

 こちらの想いを察してか、直ぐに、にっこり笑って「はーい!」と笑顔で応える彼女。

 お願いだからまだ誰も泣いてくれるな。いや、卒業式を迎えても、もう誰も泣かなくていいって。
 我がゼミらしくずっとその笑顔のままで卒業してほしい。
 
 先日の最後のゼミでの他愛ない会話。
 「なーなー。○○(男子)って一番早く結婚しそうやない?そんとき、私らみんなで行って、あれ、歌ったりするんかなぁ。・・・みつばちの・・なんやっけ?ほらほら、あーかあーおきいろの♪みたいな」

 みつばち?はて?
 
 後から「あぁ・・・」と思い出す。そういった類の天然ボケ・誤字脱字だらけの卒論を、年度末までに全部差し替えて再提出すること!とオールメールで指令を出しておく。

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お元気ですか

Megさんおはようございます。

卒業生を送り出す先生の心境は複雑ですね。
教え子の成長が嬉しくもあり
別れ行く淋しさもあり…。

我が家の長女も
「石川光陽-空襲写真の受容とこれから-」という
私にはよく分からない卒論を書き終え
2月初めに教授陣の口頭試問を受け
晴れて卒業?の予定だそうです。
千葉大の史学科はゼミというものがないようですが
40人足らずのクラスは
みんな歴史オタク(笑)のいい仲間達だったようで
それはそれは楽しい4年間だったようです。

ほっぺの紅い田舎娘が物騒な都会で
何事も無く無事に卒業を迎えられることは
親としてこんな嬉しいことはなく
友達は勿論、大学の先生方、アパートの大家さん、
バイト先の皆さん、娘を支えて下さったすべての皆さんに
感謝感謝です。

今は羽根が生えたように
韓国でアカスリだ、新潟でスキーだと
遊びほうけておりますが
4月からは社会人。
厳しい社会に負けないで
自立して欲しいと願っております。

まずは携帯代と奨学金返済の引渡しをしようと思っています(笑)
  1. 2012/02/22(Wed) 10:22:14 |
  2. URL |
  3. benimasa #LkZag.iM
  4. [ 編集 ]

benimasaさん、ご無沙汰ばかりで失礼しております。

コメントありがとうございました!
すっかり更新しないうちに広告まで出てきたので、無理にでも何か書こうとしたら、
やはり学生のことになってしまいました・・・・。

benimasaさんのお宅でも上のお嬢さんがご卒業ですね。
きっとお嬢さんは特別に忘れがたい最後の一年を過ごしたことでしょうね。
本当にご卒業、おめでとうございます。

それにしても、いつお写真拝見しても、可憐で純朴そうで
(絶対に)あれこれ言わなくても一生懸命に勉強してくれそうな理想的な女の子。
「あぁ、こうゆう子が私のゼミに来てほしいのよね。。。」といつも思っていました(笑)

>みんな歴史オタク(笑)のいい仲間達だったようで
>それはそれは楽しい4年間だったようです。

皆、歴史好きが集まっているのですから、
それはそれは話題にも事欠かないし、楽しかったでしょうねー。
とにかく「何かを共有する他者」を求めて若者は生きているみたいですから。
お嬢さん達のお友達、皆さんとても仲良しの様子で、大勢で大船渡に遊びにいらしてましたね・・・。

>友達は勿論、大学の先生方、アパートの大家さん、
>バイト先の皆さん、娘を支えて下さったすべての皆さんに
>感謝感謝です。

いやいや、大学教員は保護者の方にお礼を言って頂くような機会はまずないので、
そんな風に思ってくださる親御さんがいらっしゃると思えるだけで勝手に感無量です。
そして、この季節は、誰との間でも「ありがとう」を言う機会が増える気がしています。
卒業していく学生にも卒業写真集に「メッセージを」を言われて書きましたが、
やはり最後に出てくる言葉は「ありがとう」でした。

ちなみに私も韓国には学生の頃、ギターの演奏会に行ったことを思い出しました^^
あかすり、はしなかったけれど。

私の学生には「トルコに行きます!」と申す者が居まして、
「へー、どうしてトルコに決めたの?」と聴くと、
「せんせー、私、たぶん前世はトルコ人だと思うんですよね!
あの建物とか見ていたら無性に懐かしい。絶対に私、あのへんにおったんです・・・」と。
そんな輩ばかりが集まったゼミでした。

>まずは携帯代と奨学金返済の引渡しをしようと思っています(笑)

そうですね。経済的自立をしてお父さん、お母さんのありがたみを
しみじみと感じて頂きましょう(笑)
<まだ母から食料物資を受け続けている自立しない娘の言葉ですが>
  1. 2012/02/22(Wed) 21:28:04 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

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