風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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風は明日へ吹いてく。 :: 2012/10/14(Sun)

 小田さんが母校の早稲田グリーのために書き下ろした「この道を行く」という合唱曲がある。
 私自身が、学生時代にコーラス部だったこともあって、「小田さんが先輩だからって羨ましすぎるぞ!早稲田グリー」と羨んでいた。
 でも、正直言うと彼らの合唱として曲を聞いたときよりも、小田さんがファン向けに毎年出しているDVDの最後に「事務所のスタジオでキーボード弾いて撮りました」的な歌い方が、ライブとは違ってとても内省的につぶやくようで、ひしひしと哀愁を感じ、じーんと来たものだ。隠れた名曲と言って良いと思う。

 木漏れ日が時を刻んでいる 光と陰とを時計の針にして・・・

 という出だしからはじまるが、これをテレビで聞いていた父が私に、「いい歌詞だな。この(時の流れ方)の気持ちって君にわかる?」と言っていたことが印象深い。
 真っ直ぐに進むんだ、険しくても我が道を、そこには風が吹いている・・・という、まさに青春の歌なのだけれど、我が道を進んできた小田さんが後ろを振り向いて、その道筋を顧みているような、そんな情景が思い浮かぶのだ。
 スレンダーに鍛えあげたしなやかな身体でそこに佇み、ポケットに手を入れて、ちょっと空を見上げる小田さの、独特の孤高とも言うべき姿が浮かぶ。すーっと風がそこには吹き抜けていて、木漏れ日がさしている。小田さんが辿った道には大勢の仲間や愛する人がいて、懐かしくて恋しくて仕方がないけれど、きっともう二度と会えない人たち。そんな人たちに、あの口元の口角だけをきゅっと上げる笑顔を送っているイメージだ。

 「この時の感じ方が君にわかる?」と父が言ったのは、もう数年前だろう。
 私にも、ほんのちょっとだけ分るよ?「今、このときは二度と来ない」ってこと。
 すべてのことが、あらゆることが。今はじまって終わっていくということ。

 それにしても「風は明日へ吹いてゆく」というシンプルな言葉にどれだけ励まされることだろう。
 小田さんの声でささやかれると、本当に風がやさしく背中を押してくれそうだ。
 
 そんな敬愛すべき小田さんは仕事では「締め切りは飛ばさない」主義と聞いたことがある。
 
 
 先週末の研究会。お目にかかった父のかつての教え子のお一人に言われた。「めぐ父に、この前、書評をお願いしたら、なんと締め切りどおりに提出してきたわよ!どないなってんの?!」

 どないいもこないも、普通じゃないですか(苦笑)
 このように締め切りを当たり前に守ると、娘に理由を問われるくらい、私の父は過去にあらゆる締め切りという締め切りをなぎ倒してきた前科がある。
 「ねーね、○○君、これ、まだ猶予があるかなぁ」「校正はいつだろうね?」と問い合わせて来る日が締め切り日過ぎであり、記憶を辿ってもただの一度もその日に原稿が届いた試しはない!と、断言されていた。
 はぁ、それでもこれまでずっと仕事で破綻することなく、途切れずに来れた訳で、あれは何だろう。天然で憎めないキャラクターもしかり(中には憎んでいる人もいるはず!)人の世話は本当に惜しまなかったということか。
 
 「でも、相変わらずおかしな時間帯にメールが来るよね?朝の3時とか」
 「ええ、そうです、そうです。朝5時頃に新聞読んでから寝ています(苦笑)ずっと、おかしな人です」
 
 いずれにせよ、立身出世をめざし懸命に努力する精神はあまり似ずに、「締め切りを守れない」点は見事に受け継いでしまった。やーれやれ。
 この記事は10分くらいで書いた。父からの電話待ち。まだかな、まだかな、おそーい。

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