悲しみはいつか消えてゆく。
でも、喜びは、いつまでも輝いていく。
小田さんの『さよならは言わない』の歌詞を思い出しながら、心は色々な方向に向いてゆく。
大阪ドーム公演に出向いた日の午後、他界した祖母の家を久しぶりに訪れた。
自転車をこいで、祖母の家が見えて来ると、いつもと変わらない懐かしい気持ちになった。
ひょっとしてコタツに前のように祖母と大叔母が二人で座って居るんじゃないかしら。
でも、そんなことがある筈はなく、祖母の妹である大叔母が大きなテレビ音と一緒に迎えてくれた。
祖母のお骨と共に、以前と変わらず、家じゅうにお花を活けて一人で暮らしている。
彼女は、祖母の心を、最後の最後まで支え続けたきょうだいである。
「あの日、つーちゃん、つーちゃんって、姉さんは朝からずっと私の名前を呼び続けていたの」
大叔母は、きっと何度でも、何度でも私たちにこの話をするだろう。
思い出される祖母の最後の姿と、笑顔。
たしかに、である。
おばあちゃんは、最後に「さよなら」とは決して言わなかったなと思った。
おばあちゃんが私に最後に言った言葉。手を握りしめながら言った言葉は、
「またね」と「ありがとう」だった。
私が帰り支度をはじめると、今度はおおおばちゃんが、表玄関の外までわざわざ出て来てくれて、
おばあちゃんと同じように、私にひらひらと笑顔で手を振った。
振り向いたそのとき、その隣には、おばあちゃんの姿が見えるような気がした。
↓「さよならは言わない」の歌詞内容はこんな印象。。。
「さよならは言わない」の歌詞内容は、
小田さんがこれまで友たちと共に走り抜けてきた道を
(とりわけ青春、あのオフコース時代の仲間たちを彷彿させるような・・・)振り返るような内容です。
「このままもう二度と会えないとしても、すべて楽しかったから・・・君に、思い出にさよならは言わないよ」といったような言葉で結ばれるのですが、当然のことながら、それは小田さんがもう自身の人生を確実に「引き算」しながら生きて感じているそんな気持ちをあらわしていると想像するわけで・・・(ちょっと涙)。
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