風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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見知らぬ町で。 :: 2009/04/18(Sat)

 大学院の出張講義に出向く。それなりの成果は出せたような気がするものの、朝から夕方まで続くと、さすがに終わるころには目が回り足元もがくがくに。

 自宅のある最寄駅まで電車で1時間ほど。ホームで特急列車を待っている間、お隣に座っているおばあちゃまが、何故かしらずっと、私のほうを見ていらっしゃる。おばあちゃまと言ってもひょっとすると母より少し上くらい、かもしれないけれど。
 知らない人に話しかけられることは珍しくない。中高年女性を中心に、いとも気易く声をかけられる。この方もそうかな?と思っていたら案の定、「・・・なかなか暖かくならへんねぇ?」と親しげに話しかけて来られた。実は、私は延々と力の限りを尽くして来た後だったので、少し体が熱を帯びていたけれど、「あぁ、そうですよねぇ」と答えてにっこりした。
 そのあとは黙っていたけれど、おばあちゃんはまだ私の横顔をじーーっと見ている。それで、「どちらまでお帰りですか?」とこちらから話しかけた。すると、嬉しそうに「○○までよ。あんたは?」と聞かれたので、何処まで帰りますと答えた。それからぽつり、ぽつりと短い世間話をしていると、おばあちゃんの息子さんが私の務める大学をずっとずっと前に卒業したことがわかった。
 「あぁ、そうですか。とってもご縁がありますねぇ」と私が言うと、さきほどより、さらににっこりと微笑んだ。

1年前の春。  やがて彼女が乗る電車が入ってきた。私がペコリとお辞儀をすると「ありがとうなぁ」と言って電車に乗り、発車するまでずっとこっちを見て微笑ながら手を振ってくれた。可愛い方だった。見知らぬ町が、急に「おばあちゃんとお話した町」になった。疲れ果てて、帰るのさえ放棄したいくらいに思っていたけれど、どことなく清い気持ちになったので何とか無事に自宅まで戻ってこられた。
 一年前の春。
 


  1. 未分類
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comment

すてきな文章だなぁと思い、ちょっとコメント。なんだかこういう、見知らぬ場所でのぎこちないコミュニケーションの記憶って、ぼくにもあるような気がするよ。何と表現していいかわからないけど、「はにかんでるだけやん自分」ってセルフ突っ込みをしながら「別に会話せんでもええんやし」というあいまいな態度のせいで、ひどくたどたどしい視線の扱いをしてしまう瞬間の集合体のような時間を過ごした記憶が。こういうのはそして、鉄道に関連する場所で起こりやすい気がするね。
ぼくの好きな小説の一文「人間の哀しさの根源は、愛情表現のつたなさにあるのではないか。」という太宰治『惜別』のなかの、だれかのセリフ、「つたなさ」も「哀しさ」も、ぼくらのちょっとした幸せ、と言うのと同義語なんだと思うのだよ。愛情っていうようなことでもないかもしれないけど、そのぎこちないポツリポツリの会話のおかげで家に帰れたんだものね、愛情以上だよね。
って、長いコメントごめん。K駅、終電が行って、ホームを追い出されちゃった。おやすみ。
  1. 2009/04/22(Wed) 00:49:09 |
  2. URL |
  3. た #-
  4. [ 編集 ]

たくちゃん、今夜もおつかれさーん。

関西のおばちゃんって、気軽に出会った人に話しかけるよね^^
母の知り合いに、出会った瞬間からもうずっと前からの知人のように根掘り葉掘り質問をして、半時間くらいで、すっかりその人の半生くらいを語らせてしまうようなスーパー関西おばちゃんがいるのね(笑)でも、きっと、そこまで話しちゃうのは話すほうもまんざらでなく「楽しい」ってことなのでしょうね。

人間って、基本的に人とのつながりを求めて生きている存在。太宰の小説でも語られているけれど、互いが求めているのだから「出し惜しみ」することないよね、愛の表現。他者への関心を、大義名分なく、なんでもない場面で素直に出すっていうことが出来るのって考えると懐の深いスキルだと思うわ。今はやたらに話しかけてもらう立場だけれど、私も、そのうち、そういうおばちゃんになりたいわん(笑)
  1. 2009/04/22(Wed) 01:13:27 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

 当ブログサービス「fc2」の障害情報では、現在復旧中とのことだが、なぜだか新規の記事が登録できない。
 でも、髪を切りたいと思ったらどうしてもその日に切ってしまいたいのと同じで、日記を書きたい日には、どうしても書きたい。そんなわけで、強引にも、かろうじて文字が書き込めるここに書いてしまいます。

=======

 先日、少しだけその結婚会見について書いた絢香ちゃんの単独ライブのアンコールに、小田さんが登場したとのニュースを読み、勝手に興奮中!
 「たしかなこと」「生まれ来る子供たちのために」聞いてみたかったです!小田さんとはたった一度きり、大阪の中ノ島公園でファンとして握手してもらった以外はただの一度も話したことがないのに、勝手にその生まれたときから今に至るまでの人生に詳しくなり、その日々に感涙までしてしまう。そして、彼の周りにやってくる人たちまでなんだか好きになってしまう。気持ちが愛でいっぱいになる。「ファン」でいられることそれ自体が素敵に満ちている。
  1. 2009/04/22(Wed) 20:39:39 |
  2. URL |
  3. Meg(日記を書いた) #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

こんばんは Megさん。

小田さんは「たしかなこと」と「生まれ来る子供たちのために」を絢香ちゃんのライブで歌ったのですね。
きっと絢香ちゃんの新しいこれからに向け、素晴らしいプレゼントとなったことでしょう^^

ところで小田さんといえば来月31日の大阪城ホールでのイベントにMegさんは行かれるのですか?
ボクはさすがにその日は行けなくて残念ですが、それでも小田さんが今までと変わらずステージに立ってくれることを素直に喜んでます。
  1. 2009/04/23(Thu) 00:42:36 |
  2. URL |
  3. yui #GYfx15Bo
  4. [ 編集 ]

yuiさん、こんばんは。
こちらは、もう少しで猫と交信できるMegです。

綾香×K.Oda情報をちょっとだけ検索してみるとですね、
http://yaplog.jp/2san/archive/1107
こうゆう情報もありましたよ^^

綾香ちゃんが、小田さんにお願いのお手紙を書くあたり、きっと小田さんの琴線に触れたことでしょう(笑)
敵を知り尽くした作戦であります!
なんだか大変よきライブだったみたいで、
その場に居合わせた方がうらやましいですよねぇ・・・。

今年のクリスマスの約束には彼女(年内一杯は活動するって言ってましたよね?)とコブクロも呼んであげたらいいのに^^
コブクロは小田さんに呼ばれたいらしいですから(笑)

>ところで小田さんといえば来月31日の大阪城ホールでのイベントにMegさんは行かれるのですか?

いえ、今回は行く予定はありません。
フットワークの軽い人だとほいほい行けちゃうんだろうけれども、仕事を優先しました。
ただ、今後の小田さんはほかのアーチストのコラボがもうライフワークみたいになって行くのでしょうし、
機会があれば行ってみたいですね(ただし、夏の野外以外で^^;)
  1. 2009/04/23(Thu) 00:53:53 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
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