風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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地下鉄とアイスコーヒー未満。 :: 2009/06/07(Sun)

 土曜日。兵庫方面の大学に出張。日帰りで大阪の実家に立ち寄る。

 出張先での会議を終えて、実家に戻る際に地下鉄に乗る。朝からカロリーメイトのようなクッキーをかじった程度でお腹がぺこぺこだ。とにもかくにも「座りたい!」。一本電車を待ってから、先頭に並んだおかげでなんとか座席を確保する。私の前には、やや強面の長身の男性が、仁王立ちして携帯などを、ぱこぱこ打っている。勝手な思いこみに過ぎないだろうが、「こいつ(私)が降りたらオレ様が座ってやる」といった気配をたたええているようでもある。
 そうやって視界を塞がれていたこともあって、しばらく気づけなかったのだけれど、少しだけ離れたところに、体は大きいが、明らかに相当に高齢に見える白髪のおじいさんが、リュックを提げて立ったままでいるではないか。おじいさんの前に座っている数人の若者達は皆、そこに居るように見えるが、実際は別の世界に存在してメールの相手と交信中だ。誰も席を譲ろうとしない。あぁ、どうしよう。せめて目の前に立ちふさがっている強面のお兄さん、ちょっと脇に退いて貰えませんか。
 そう思っていると次の駅で彼を含め結構な人が降りて行った。私の隣も二つの席が空いたのだ。あぁ、よかった。おじさん、こっちこっちと心で叫んでいると、それより先にずいぶんと太った男性が私の隣にどすんと座った。おじいさんはゆっくりと近づいてきて、ちらっと彼の隣を見たのだけれど座らずにさらに向こうの扉のほうに遠ざかって行ってしまった。足が悪いのか、老化のせいなのか、腕は走るときのように一生懸命に振っているのに歩行の幅がとても狭かった。
 「あれれ?どうして?!」と思って、隣をよく確認するとおじいさんが座れなかった理由がわかった。なぜならば、私の隣に座った男は巨漢だった。さすがに巨漢であることを責めたりはせぬ。しかし、彼はその太い足をばかみたいに大きく開いて腰掛けており、さらに競馬新聞らしきものを左右に思い切り広げて持っていた。そのせいで、一人半以上のスペースを占拠していたのだ。私は、一瞬、ぐっとその横顔をにらみ見た。 
 巨漢男は、ばっさばっさと新聞を開けたり閉じたりして、そうかと思うと携帯をいじっていた。私はほとんど身構える気分で、そのばっさばっさ攻撃から防御すべく体をちぢめた。そのときの自分が、空腹と疲労と、その週にあった様々なストレスで完全に気が立っていたことを心から認めよう。私は彼のような人間は、競馬に大負けし、大損した上でうんと痛い思いをするようにと本気で念じた。
 気にしていたおじいさんが、あれから何駅もしないうちに電車を降りたことがせめてもの救いだった。それでも、私は胸にうちに怒りを秘めたばかりで、何もしなかった自分を少し責めた。

 実家に着くと、あいにく両親ともに出かけていて留守だった。それでもリビングの開いた窓からカーテンがそよぐ様子を見て、ようやくほっと安堵する。「あー!私は猛烈に疲れたのだ」と口に出しながら、キッチンでアイスコーヒーを作った。氷とミルクを沢山入れて、ついでにアイスクリームも盛ってやろう。

ちょっぴり物憂げ ハーゲンダッツのアイスがあるはずだ。先日、しきりに「食べないで帰るの?」と母が言っていたあれが。冷凍庫には我が家の10倍くらいの食べ物が入っている。ごそごそ捜索すると、出てきたハーゲンダッツのカップアイスは、上半分ほどが削り取られていた。きっと父が夜中におやつとして食べちゃったんだ。ま、いいや。私は小さなスプーンでうんと力を入れて残りの半分をごそっとカップからすくい取った。そして珈琲の上に投入!・・・しようと思った瞬間に、私のアイスは何が気に入らなかったのか床に向かって思い切りダイブしたのであった。そしてその一部は私の素足の真上に落ちたため、私は飛び上がった。

 母が戻ってきたら一連の出来事も、おしゃべりのなかで消化してしまえるだろう。
 
 「お父さんには小さいのよ」なんて言ってあてがわれたチェックのパジャマズボンの上に母のTシャツ。ボーダーのヘアバンドという究極的にイケていない格好でコーヒーカップを片手にベランダに出てみる。人がまめつぶみたい。そんななかでも、母が歩いてきたらきっと分かるんじゃないかなと思いながら眺めて待つのは5分で限界。ソファーに寝転がってため息をついた。この週末運のボトムラインが底をついた瞬間はきっとアイスのダイブ時だ。そこからは上がるのみ。そういうことにしておいた。

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数時間前、とても表記できないぐらいいけてない格好で、ベランダから同じような景色を見ていたよ! 日曜日、京都から実家に寄って息子をお風呂に入れて帰ってきたんだが、お風呂から出てきたらとてもとても体がホカホカしてたので、地上10階の風にあたりながら、ジャスコの屋上から降りてくる車列を眺めていたんだよ。ちょっとね、わたくしも疲れ気味で、それでなんだか眠れない。

> そこからは上がるのみ。そういうことにしておいた。

そんな気がするね。また、そう願うよ。具体的な「そこ」を見つけられないのだけど、この疲労モードがわたくしのボトムラインであってほしいと思う。月曜日、なにかちょっといいことあるよ、きっと。
  1. 2009/06/08(Mon) 01:41:34 |
  2. URL |
  3. た #-
  4. [ 編集 ]

たくちゃん、こんばんは。

日本全国の働くひと、
ブルーマンデイ、おつかれさん^^(あなたも私も)

>とても表記できないぐらいいけてない格好で、ベランダから同じような景色

なになに?パンツ一丁とか?(笑)
10階だもんね。「誰も見てない」って一応思っておこう(笑)
お風呂あがりの風に吹かれるくらいのささやかな幸せは守りましょっ。

>ちょっとね、わたくしも疲れ気味で、それでなんだか眠れない。

そうなの・・・。
体は疲れているのに頭がお休みモードになってくれないのね。
そういう時って私もよくあるよ。
ゆうべも特に何があったわけでもないけれど、
ベッドに入ってもちっとも寝付けないから小説を一冊読破しちゃった。
おかげで、ついさっき突然の電池切れ。
リビングで死んだように小一時間眠ってしまい。
こんな風にするとまた改めて眠るのが難しくなるんだよね・・・
いえ、でも今夜は猛烈に眠いから今から眠気を覚ますような行動はいっさいやめて、このままベッドに入るのが賢明かも。
たくちゃんも、ぐっすり眠れますように。
お風呂は温めに入ろう。(そのほうが寝付きがよいとか)

>月曜日、なにかちょっといいことあるよ、きっと。

えーっと。何かあったかしら(笑)
でも、少なくとも不運なことは起きなかったわよ^^
それはとっても大事なことよ!

今週も何とか乗り切れますように。
  1. 2009/06/08(Mon) 23:17:33 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

>それでも、私は胸にうちに怒りを秘めたばかりで、何もしなかった自分を少し責めた。

こういう事。
日常で感じる事がしょっちゅうあるよ、私。
すごく嫌な気分でその後「次はきっと!」って思うのよ(苦笑)

ご飯いっぱい食べてね~♪


  1. 2009/06/09(Tue) 15:33:24 |
  2. URL |
  3. mico #aEmTB4nk
  4. [ 編集 ]

micoちゃん、こんばんは~。

ゆうべはお返事しそびれて失礼しました。

>こういう事。 日常で感じる事がしょっちゅうあるよ、私。

micoちゃんもあるの?

正しいことをしようって思っていても、実際に行動に移すのって
大変なエネルギーが要るよね(苦笑)
たとえば、電車内でのことだけでも、
「ここで遠くに向けて大きな声を出せる?」とか・・・
「おじいさんに聞こえなかったらどーしよう(不安)」とか・・
「万が一、席替わっていりません」って断られたら?とか。
あるいは、隣の競馬おやじに「席、もう少し詰めたらもう一人座れますよ」って言って殴られたらどうしよーとか(笑)

あれこれ考える前の瞬発力があればいいねぇ。
確かに「いやぁな感じ」が心に残るから、こういう経験はあまりしたくないものです。

今日の午前中は非常勤。
お昼休みに百貨店のパン屋さんで”エビカツサンド”を買って
職場に戻って食べました(*^^*)
  1. 2009/06/10(Wed) 20:17:23 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

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