風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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ゆとり世代との接し方。 :: 2009/06/19(Fri)

 長い学生時代、アルバイトで家庭教師をしていた。ある年、全く勉強する気のない、お金持ちのお宅の坊ちゃんを教えることになった。彼は、スポーツ推薦で高校入試を乗り切るつもりで全くやる気がなかったが、親としては、平均的な学力程度は身につけさせたいという意向だった。
 彼は気だてのよい子だった。けれども、与えた宿題をいっこうにして来なかった。私は宿題をしない、ということよりも、「弁明の言葉さえ考えて来ない」こと自体に、不可解さを感じていた。ある日、「あのね、失礼と思わない?まともな言い訳の一つも考えて来ないなんて」と言ったことがあった。

 さて、私は今、学生の世話係のようなことをしている。たとえば専攻生を中心とした学校行事があれば、上級生を巻き込みながら、色々と段どりをつけるのが役割だ。早ければ1ヶ月以上も前に行事予告をして、参加を促す。放課後の時間を使うけれども、その日だけは予定を調整しておくように。授業の一環と位置づける。余程の理由でなければ学年を問わず出席のこと。欠席者は理由と共にすみやかに連絡を。
 これだけ伝えておいても、前日、当日あたりに1、2回生あたりからドタキャンのメールが相次ぐ。「バイトのシフトが入っているのが昨日分かったんで~。行けません、すみません」。自分の名前が書いてあるだけ、まだマシなのである。ある学生の場合、大学アドレス宛によこして来る携帯メールに「件名」がない、自分の名前もない、○○先生へもない。スパムメールフォルダ行き寸前である。友達同士のやりとりのノリで「今日ぁ、両親が来るから行けません」。その、ちっちゃい「わ」をどう理解せよと言うのか。

この傘は雨傘です。 こうした学生をたしなめたり、叱ったりしなければいけないのは、面倒だ。常識に欠けるとか、フォーマルな振る舞いを知らない、と言うのは若ければ仕方がないと思う。自分もそうだった。むしろ、彼らは基本的な他者尊重という概念というか、感受性を欠いているような気がする。彼らが、「空気を読む世代」だと言う言説はどこまで真実なのだろう。本心のところで言えば、どうしても休みたいのであれば休めばよい。ただし、しかるべき手続きと方法を経て。その仕事に携わる向こう側で働く人の立場を思いやれば、そこに多少の嘘や装いを含んだとしても配慮ある言動を取れるだろう。

 ちなみに、冒頭のぼっちゃんは見事に勉強をせずしてスポーツ推薦で高校に入学した。しかし、その後、身体が故障してスポーツを続けられなくなるという事態を彼は想像しただろうか。彼が「あのとき、やはり勉強しておけばよかったな」と思ったかどうかまでは知らない。残りの高校生活をどうやって送ったことだろうと、今頃になっても思い出す。
 ちっちゃい「わ」の学生をたしなめる長いメールを読み直した。何故、あなたに、こうしたメールを書いているか、何が問題なのか、説明しすぎていて気分が悪くなった。これは、どう見ても、私自身の混迷した頭と心を整理するためのものだ。「ドタキャンは許容されません。メールを書くならフォーマルをわきまえて」これだけで十分ではないか。何もいちいち全部説明することはないのだ。何処かで躓いてみて、はじめて理解できることのほうが圧倒的に強いのだから。
 同僚の教員に、高校の教員経験がある女性がいる。彼女のところに、よく「昨日、授業やすみました」とだけ言いに来る若い学生がいるが、彼女は「それで、なに?」と聞き返すらしい。「あ、そう。じゃあ、これ、昨日配布した資料だから」とすぐに渡してしまうだろう私とは大違いだ。

  1. 未分類
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comment

「ゆとり世代との接し方。」…もうこのタイトルを読んだだけで頭が。。。
時代が移り変わって新たな理屈がいくつ生み出されても、常識の核くらいはずっと保たれてゆくものだと信じて疑わなかったのはいつの頃だったかなと。
あぁ…もう考えるだけで具合悪くなりそう。。

ところで来月からNHK教育テレビではじまる佐野元春さんの番組の最初のゲストはなんと小田さんだという話ではありませんか!?
あの82年の武道館ライブ前日、横浜へ行って港の見える丘公園と佐野さんの1stアルバム『Back to the street』のジャケット写真のお店で写真を撮ってもらったボクとしては、それから四半世紀が過ぎてもこの2人が対談をするというだけで感慨深いものがあるのですよ。
ホント楽しみです^^
  1. 2009/06/25(Thu) 02:08:08 |
  2. URL |
  3. yui #GYfx15Bo
  4. [ 編集 ]

Megさん、こんばんは。
蒸し暑い季節がやってきましたね。部屋中にカビが生えないように掃除とかしないといけませんよ~。

さて、若者の目上の者へのメールや言葉遣いなどについての今回の記事、彼らに「ケシカラン!!」と説教の一つでもしたくなる内容ですね。
そういう事さえ「教育」として学校で教えていかなければならない時代になったのでしょうか。
特に僕は体育会系出身ですから、こういうのは許せんですよ。

ただ、確かに若者達は顔文字や絵文字をフォーマルな場で使ってみたり、明らかに立場の違う人にタメ口をきいたりすることがあるんでしょうけれど、それとは逆(というか、同一)で、まともにメールで会話をすることが出来ない大人達も多数存在しますね。
相手に理解しやすい文章が書けない、というレベルの話しであればまだいいのですが、句読点が無いとか、改行をしないとか、冒頭の挨拶文(お世話になります、のような)が無くいきなり本題とか、そういう小学生の国語力にすら到達していない大人もいます。しかも、ちゃんとした会社の高い役職にある人で。

そう考えると、ゆとり世代だからとか、携帯やパソコンに慣れていない世代からとか、そういうことではなくて、要するに「相手に伝えるための文章を書く」という知識や技術、配慮などが決定的に欠けている人たちが各世代に何パーセントかの割合で存在する、ということなのかも知れません。

となると、本当の原因がどこにあるのかを見極めないといけませんね。
学校教育なのか、家庭の躾なのか、それとも「個性」なのか。
  1. 2009/06/25(Thu) 20:52:01 |
  2. URL |
  3. akasaka #r5rhURPY
  4. [ 編集 ]

yuiさん、こんばんは。

ちょこっとお久しぶり^^お元気でしたか。

いつの時代も「若者」って言えば批判の対象になるものです。
かつて自分も「今頃の若者は・・・」と大人たちに言われていたのだろうなと思うのですよね。
それで、今や眉をしかめる側に回るってことは確実に歳を取ったという象徴なわけで、心中、複雑ではあるのですけれどね(苦笑)

>常識の核くらいはずっと保たれてゆくものだと信じて疑わなかったのはいつの頃だったかなと。

「常識」って、私とお隣さんの間でも全く違うものだし、
実は時代ごとに少しずつ変わるものだとは思うのですよ。
ただね、「今のところは、コレだ!」みたいなものが
世代を超えて共有出来なくなると暮らしにくいですよね
・・・コミュニケーションがもう全く成立しなくなってしまう。

>来月からNHK教育テレビではじまる佐野元春さんの番組の最初のゲストはなんと小田さんだという話ではありませんか!?

そうそう!楽しみですよね~^^

「クリスマスの約束」のゲストでも彼の存在感は際だっていたし、
私もとても元春氏に好感を持ちました。
立教大学で元春さんは教壇に立っていた経緯もあるので、
大学生に向けての「語り」にも個人的に大注目であります!
  1. 2009/06/25(Thu) 21:17:05 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

akasakaさん、こんばんは~。

>部屋中にカビが生えないように掃除とかしないといけませんよ~。

な、なんですか、いきなり(笑)
いくら何でも部屋にカビ生えるまで掃除しない、なんてことはありませんよ!
(「でも、この前、キッチンにカビがついた食器、一つ置いてあったわよね」・・・ママの声)

さてさて、今時のワカモノのお話ね(笑)

>特に僕は体育会系出身ですから、こういうのは許せんですよ。

あ、そうそう(笑)
体育会系の学生は明らかにそういうところ、きっちりしていますね。
下級生の頃から何かの幹事をやらされて場を仕切ったり、
先輩やOBに気を遣って失礼なきように振る舞うことを自然に覚えるみたいですね。
そういった事は処世術ですから知っていて損はないんですよね^^

>まともにメールで会話をすることが出来ない大人達も多数存在しますね。

そんな風にワカモノ・バッシング的な話にしていくと、
行き着く先は、「実際、その親たちも似たようなもんだ」ってトピックに事欠かないです・・・。

確かに、akasakaさんもご指摘のとおり、どの世代においても、
配慮ない態度で人と接することしか出来ない人々が必ず居るのは確かなのでしょう。

>本当の原因がどこにあるのかを見極めないといけませんね。

それは論文のテーマになりそうですね(笑)
原因は沢山あると思いますよ。こういった話をはじめると尽きないです。
社会は急速に高度化しているので、コミュニケーションも
本来あるべき「手続き」抜きに省略化される傾向にありますよね。
重要な案件さえ顔を合わさずメール一本で完結してしまうことさえ、あります。

また、ある調査では、近年の大学生に尊敬するひとは誰かと尋ねると口をそろえて「うちのお父さん、お母さん」と答えるそうです。
歴史上の人物や偉人などは全然出てこない(ってゆうか知らないそうです^^;)。
情報網はものすごーく広がって全世界にアクセス出来る時代だけれど、若者の多くはとっても「身近な親密世界」を大切にしています。これは私の知る幾つかの調査も指摘していることです。
ギャルたちだけで通じる言葉ありますよね。ああいったのと同じように、より汎用性のあるコミュニケーションの方法よりも、親密な相手にだけ伝わるようなコミュニケーションの方法を知るほうが彼らには重要なのかもしれないです。

・・と考えると、学生が教員である私に顔文字や小さい「わ」を使うってのはおそらく「親しさ表現」の裏返しだったのかもしれないです。彼らはきっと、親密世界から脱落せずに生き抜くためには、よそよそしさより「親しさ」を最大限に表現することを重視する世代なんじゃないかな。
  1. 2009/06/25(Thu) 21:43:05 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2009/06/25(Thu) 23:48:47 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

鍵コメさん、おはようございます。

こちらの事情をご理解頂けて幸いです。

それでは、今後ともどうかよろしくお願いしますね。
  1. 2009/06/26(Fri) 07:05:23 |
  2. URL |
  3. Meg #T0ca3UNU
  4. [ 編集 ]

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