風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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つかみはオッケー? :: 2009/07/12(Sun)

 小田さんと元春氏の対談、二週目。名曲『言葉に出来ない』の「ラララ・・・」の曲における位置づけを、元春氏が講師らしく、実に見事に分析をしてみせる。おそらくは小田さんへの大きな敬愛の念をこめて。そのあたりが、この番組の真骨頂の部分であると思われた。ただ、それを聞いている小田さんの一瞬の顔ときたら、まるでいたずら小僧のような表情で肩をすぐめがちに笑っていた。照れくさいせいなのか、そんなに真面目に語られるとくすぐったいのか、よく分からないものの、小田さんの「オレ様はアーチスト」然としていないチャーミングな魅力だと思った。
石畳を走り疲れたあと。 元春先生が一人でする講義も聞いてみたいと思えた。小田さんは「君のほうがずっとアーチストっぽいよ」と言っていたけれど、私には元春氏の哲学思考的な自己表現は、アーチストと言うより学者らしいと思えた。小田さんも相当、哲学的と言うか理論構築的な部分がある方だとお見受けするが、表面的には「歌詞書くの嫌いなんだ」「オレ、全部”風”でもいいんだ」などと言って表出されない。観ている者はきっと、あんなに素晴らしい心ふるえる歌詞なのに、本当に?と煙に巻かれる想いだろう。理路整然と説明されるよりも、むしろ「なぜ?!」を聞く側は考え続けるのかもしれない。
 
 観ながら考えていた。あそこに集まっている人たちのほとんどは、元春氏や小田さんを尊敬していたり、あるいは曲や歌詞を書くということを目指しているような若者たちばかりだ。でも、仮に、である。小田さんたちを全く認知しておらず、彼らの音楽にもまるで興味がないような学生ばかりを目前にして講義を展開しなければいけないとしたら、一体、どのような手法を用いれば成立するだろうと。一つには、小田さんがおもむろに出てきて、突如あの名曲「言葉に出来ない」を懇親の力を込めて歌い上げてみるのはどうか。「このひとは何者?!」という衝撃のなかで、歌声とは全く違う低い声で話がはじまる。学生は人の魅力を粋に感じ、「このひとの言葉なら聞いてみようか」と思うことがあるのではないか。
 昨年の大学の「授業改善のとりくみ」の会合。学生による授業評価アンケートの評価点が高かった若い男性教員が壇上にあがり、「ボクは必ず授業のはじめに、みなさん元気ですかー?とモノマネかギャグから入ります!」と言ってのけたとき、聞いていた多くの教員たちは心で冷笑したかもしれない。授業はエンターテイメントではない、と。けれども、私は、一生懸命に準備した「是非とも伝えたいこと」を熱心に語るその瞬間、何人かの学生の頭上を明らかに素通りしたなという感触を持つとき、率直に言って悲しい。双方に実りをもたらす講義をするのは並大抵のことではないけれど、この職業人生はまだ長い。自分の器量の範囲で何度でも挑みたいと感じ始めた。小田さんたちの対談をみながら、色々なことを考えた半時間だった。

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  1. 2009/07/13(Mon) 02:34:19 |
  2. |
  3. #
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鍵コメさん、こんばんは。

小田さん×元春氏の2週目も、楽しかったですね^^

>きっと小田さんは「あの頃は気づかなかったけど、いま考えてみるとそうなんだよな」と思いながら佐野さんの話を聞いたことでしょう。

「今、君に言われて思ったけどね」って小田さんも応じていましたよね^^
あの悪戯っぽいハニカミも「いやぁ、君、なんかカッコよく分析してくれちゃって・・・」といった照れ隠しでもあったのかな(笑)

『THE SONGWRITERS』の来週はさだまさし氏みたいですね。
予告だけ観ても、饒舌に喋り倒すんだろうなと思ってしまいました(笑)
「佐野くんは天然だからな」とちょこっと耳にしましたが、そうなんですか?!
まぁ、学者は皆、天然なんです(きっぱり)。あ、彼はアーチストでしたが・・・あははっ。

確かに海外アーチストを招いての講座もあれば、見応えありそうな感じがしますよね。
元春氏の収録後の感想の言い方とか、言葉選びが端的だし、なんとなく日本人離れしていて、むしろ海外アーチストとのやりとりではあのキャラクターが一層活きるような気がしますね。

ここは一つ、鍵コメさんが、NHKと佐野さんと、立教大学にお手紙の一つでも書いてですね、是非実現すると楽しいですよね(笑)

>またいつかどんなことでも構わないので、小田さんと佐野さんの組み合わせが形になるように願って。。

そうですよね。
佐野さんとだったら、「音楽」を超えた独特なコラボレーションも何か実現しそうな気配です。
あれだけカッコよく歌詞を読めるのだから俳優としても様になるんじゃないかなぁ・・・なんて(*^^*)
  1. 2009/07/13(Mon) 22:43:58 |
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  3. Meg #T0ca3UNU
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