風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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いつか。 :: 2009/10/11(Sun)

 「青春」とは主観的には何時頃だったか、と聞かれたらなんと答えようか。

 今年の学園祭。我々女性教員チームも、ある事情で、学生に混じってフリーマーケットを開くことになった。準備などを考えると、最初は面倒くさいこと、この上ないと思っていたけれど、具体的にああしよう、こうしようと皆で話していると、案外盛り上がるのではないかと、思うことにする。皆、漏れなく多忙を極めている。それでも、敢えて時間を割くのだから意地でも楽しくしたいのであった。

新しいバッグと一緒にお出かけ。 学生時代、学祭では部活でタイ焼きを売った。正しくは、それは「パンダ」の形をしていたので「パンダ焼き」である。あん、チョコ、カスタードなどを入れた。甘い甘い香りと、見た目のかわいらしさが人を呼んで面白いように売れた。最初のうちは焼き機がよく温まらず、耳が欠けたり、手が短いなど、おおよそパンダとは思えない「得体の知れない動物焼き」にしかならないが、次第に焼くほうの腕があがり、調子にのってたっぷりとタネを流し込むうちに、ぷくぷくに太ったタヌキにも見まごう立派なパンダ焼きに仕上がっていく。

 部活で模擬店を出すのは部活の資金獲得のための恒例行事だったが、正直に言うと、私は半ば面倒くさいなぁと思いながら取り組んでいた方だった。そのくせ、結構やりはじめると面白かったわけだ。当時はその程度の認識も、これだけの長き時を経てしまえば、そんな風に語れる思い出の一つや二つがあってよかった、楽しいではないかと感じるようになるのだ。渦中にいるときには「これは、青春だな」などとは決して思っていない。青春を口にするようになるのは、歳を重ねていった証なのかもしれない。

 先日、テレビで「ゆず」が彼らの代表曲を数曲、歌っていた。小田さんとも近年、コラボした「いつか」を彼らは「僕らの出発点となった曲」といった紹介のもと、ふたりだけの弾き語りを見せた。
 ゆずは、大学時代のコーラス部仲間で、今でもいい友達でいてくれるSちゃん(女子)と、Yちゃん(男子)2人が大好きでよく歌っていた。カラオケの定番曲だったようで2人の声はよくハモった。
 就職したあと、関西から高知まで2人で車を走らせて遊びに来てくれた。彼らは断じてカップルではないが、地元仲間でもあったらしく、独特の親密性を持っていた。そして私は迷うことなく彼らを自宅に泊めた。
 当時の私は、小田さんに影響を受けて「何でも記録しておく」事に凝っていた。だから、彼らがうちにやってきてギターをかき鳴らしながら、三人でゆずの「いつか」を歌った音源が今でも残っている「あ、間違えた」「Yちゃん・・・もう、下手くそやな」「あはは・・・すまんね」「じゃ、もいっかいね」とか言いながら、完全に酔っぱらって、できあがっている2人と、しらふで楽譜を見ながら真面目にコーラスを付けようと挑んでいる様子はとても面白い。
 
 そして、この頃、我々はもうとっくに立派な大人なんだけれど、今思うと、この思い出は紛れもなく青春のひとこまなのである。あれから、私たち3人には、それぞれに色々なことがあった。あと数年も経って、この音源を聞き直す機会があれば、きっと笑いながら、涙をこぼすような気がする。
 今、このときも、いつかは思い出になっていく。どんなささやかなことでも、誰かと一緒に屈託なく笑いあった日々は、時を経るごとに輝いていくのだろう。

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