風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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つかの間。 :: 2010/02/13(Sat)

 「急ぎの仕事は、より忙しくしている人に頼めって言うもんね」などと、まさかこの自分が言われるようになるなんて思ってもみなかった。
 先ほど、締め切りを一週間も過ぎたごく簡単な原稿をようやく提出する。取りかかるまで死ぬほど苦しかった。目下、未だかつてないほどの成長欲求と上昇志向と同時に、精神疲労、そして常に自分を一番苦しめる無気力が同居中。

 さて、先日、4回生の卒論発表会も無事に終わり、その夜は3回生以下が中心に企画し、我々教員たちも参加する追い出しコンパが開催される。今年は我がゼミ生たちに入れ知恵をして、「大人が満足できる」お店を紹介しておいた。 毎年、会場となる大衆居酒屋は、私もおそらくほかの先生たちも好きではなかったからだ。そうでなくとも、この時期は皆、すでに激務を通り越した「猛務」のなかにいる。その狭間にわざわざ店まで出向いて少々のお金を出して頂く食事くらい、ゆったりとした雰囲気のなかで美味しいものであってほしい。

 私は幸い、地元の方に紹介して貰った素敵な和食懐石のお店を知っていた。地元の人の口コミが最も信頼できるのは本当で、そこは、美味しい上にリーズナブル。
 我々のために用意された場所は2階で、十分に広いお座敷にヒーリングミュージックが小さくかかっていた。私たちだけの貸し切り状態である。新鮮なおさしみから始まり、抹茶色の岩塩で頂くカラリと揚がった天ぷら、上品なダシが香る茶碗蒸しなど。全体にお魚を中心とした料理を堪能した。最後はご飯におつけもの、ほんのりと香る具だくさんの豚汁、最後はデザートも出て会費は3千円というお安さ。私はすべてを食べ切れないくらいだったけれど、学生たちは少しかしこまりながら「普段、こんなとこ来れないから超嬉しい(照)」。先生たちは「あぁ、もう久しぶりに美味しいご飯を食べたかも(涙)」「とてもきちんとした正しい食事って感じ(嬉)」「むーん(癒)」と口々に喜ぶ。
 
 そうしたなかで、恒例の卒業生に送る言葉や後輩からの色紙手渡し。4回生の感極まるシーンなどが繰り広げられた。感極まって声が小さくなろうとも、震えようとも、音楽にも喧噪にも邪魔されない私たちだけで作る温かな空間でそれは受け容れられた。

 「あー、あたし、今度、ここに飲みにきちゃお」「ここ、のんだくれな男どもには教えないどこうね」などと言いあう大人たちが、次々にお店の名刺をもらって女将さんに声がけをする姿を見て、私も少し癒された。自分のささやかな心向けに人が喜び、癒されている姿は唯一の慰めでもあり、癒しだ。しかし、である。夜も8時を過ぎてから、半分以上の同僚たちはその足で泣く泣く大学に仕事に戻って行ったのであった。

ごろごろしていたい。 この頃、年長の先生が「めぐ先生!お茶、お茶一杯だけ、のませて~」と言って研究室に駆け込んでくる。大学で最も忙しい人の一人だ。お昼も食べられなかったの、水分補給しないとワタシ死んじゃうわ、と言いながら。かく言う私も、ランチは常に「ながら」である。ひどい時は、非常食のスープにお湯を注ぎ、研究室から教室まで移動する間にかき混ぜ、辿りついた部屋の隅でこっそり人が集まる数分間に流し込んだりしている。
 明らかに働きすぎの先生にとりあえず座ってもらい、電気ポットがお湯を沸かす僅かな時間に簡単な情報交換。そして、多少笑える話もして(これが重要)「はいっ、先生。これはしょうが入りの紅茶ですよ」と出してあげると、それは大層喜んでくれるのだ。たったお茶一杯で。この頃は、誰かにお茶を入れてあげる喜びを知る。そして、関西天然ぼけな私の害のない笑い話の一つや二つは常に提供したいと思うこの頃だ。

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