風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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花束贈呈について。 :: 2010/04/08(Thu)

 3月の終わりに退職される方々を囲んで大々的な送別会が行われた。私は春の新人さんの歓迎会には出ていたが、昨年までは、まだご退職の方々とは殆ど面識がなかった事もあり、送別会には初めての出席だった。

 今年はお世話になった方もご退職をされることを知って、「行っておこうか」という気持ちになる。何より豪華な食事が出るのだ。親交会の会費は食べても食べなくても支払っているのだ。こんな時くらい美味しいものを食べておかなくちゃ損よね、という下心もありあり。

  
 親しい同世代の女性が幹事のひとりで、「早めに行くけど乗ってく?」と言ってくれるので、いそいそくっついて行。せめてものお礼に受付を手伝うことにした。
 会がはじまり、幹事の女性は司会者の席につく。隣で退職者たちに学部長が謝辞を述べたあと、お祝いを包んだものを手渡し、そのあと花束も渡すので、「ついてはめぐさん、あそこの台に置いてあるお花を学部長に渡してあげてくれない?」と幹事さんに言われたので、気持ちよく「いいですよ」と請け負った。
 
 ところが実際に会がはじまり、よいタイミングでお花を学部長に持っていこうとすると、彼が「あなたから渡してあげてよ。僕があげるよりいいからね」と言う。そういった予定はなかったけれど、あっちとこっちで押し問答するのは壇上に上がっている方に失礼と思い、それもまた快く引き受けた。そのあと、5名ほどの方々への花束贈呈を担当する。
 同じテーブルに座ったもう一人の男性の幹事からは「この幹事って五十音順に回ってくるんだよ。あなたはもう半分やっちゃったよね。」と言って笑っていた。

 後日、やや年長の同僚女性たちに「こうゆうことがあって、ですね・・・」と他愛なく話していると、「女だからって花渡す係にささせられたら駄目よ!」と言われた。ふむ。そういう感性は分からないでもない。社会的な性別役割にセンシティブである、というやつだ。以前、我が大学の新しい学部の立ち上げセレモニーの時、女子学生だけをまるでコンパニオンのように使って、来客の相手をさせたことが、問題になった。
 重要な地位には男が、補完的な地位には無意識に女が配置される社会に敏感であれ、というやつ。「花束贈呈」を女性が担うと、ジェンダーバイアスが働いているように感じる人がいる。学生諸君たちはどう思うか聞いてみよう。

 ここで、私が何故、花束を渡すという行為を断らなかったか。書いておこうと思う。
 1.「自分は向いている」と思ったから。
 「女だから向いている」ではない。学生時代からステージでお世話になった恩師に花束を渡すという行為をスマートにこなすための練習をした経験がある。だから慣れているし、きっと上手に出来るだろう。むしろ「いいよ、任せて!」という気持ちだった。
 
 2.花束を渡す、という行為の瞬間が好きだったから。
 ただの「形式」と思えばそれまでだけれど、一度、ほとんど話したことのない方の目を初めて真っ正面から見て、「あまりお話をしたことがありませんが、30年もの間、本当にお疲れ様でした。どうもありがとうございました」と言葉にしてお花を渡したときに、自分と相手の方との間に一瞬だけれど温かい感情が通った気持ちになったから。
 
 3.花束を渡す行為を「主」に対する「フォロー」的仕事と感じていないから。
 裏方で学部長に花を渡す役より、表舞台で自分の手で、自分のセンスで、自分の裁量で、自分の言葉を、伝えて渡せるほうが何倍も光栄だから。

 もっとも「ほら、女なんだから花を渡せよ」と誰かに言われたら、その人を蔑むだろうが幸いにしてそうした人物は見あたらなかった。 
 主体的に選び取ったポジションが、外から観たときにバイアスがかって見えることがある。私は私という人間との間の調和を重視するのか、他者の一部との調和が大事か、はたまた社会全体との調和を考えるべきか。いずれにしても、何か一つ行動を選び取ると言うことは、何かに加担するということでもあり、何かを排他するということでもある、という大層な結論である。

 ともあれ、文部科学省の科研が採択される。そこには何のバイアスもなし。この世の春じゃ。

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