風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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親ばか。 :: 2010/07/14(Wed)

 子どもを預かることになった。

 と言っても、学業と育児の両立を目指すわがゼミ学生のお嬢ちゃんである1歳児を、学生のボランティアを募って、母である学生が講義中のみ預かって子守をするという試みである。育児休業もしっかり取ってすっかりイクメン(育てる男=イクメン)となった同僚がサポートしてくれる。

 もう1年近く前だった。彼女が私の研究室に入りたいと言って来たのは。物語を書けるくらいに様々な事情を抱えた末、出産を終えて、そして多大な想いを胸に復学を果たした。「私はもう、こちらのゼミしかないと思ってきました」というその切実な言葉を聴いた日から、私は何とかこのような人のサポート体制が組織的に作られないだろうか、とあちらこちらに声をあげてはみたけれど、大きな進展はなかった。
 今年になったある日、「ねぇ。かたく考えずに、お隣さんの肩をちょっと貸してあげる・もらう取り組みにしていこうや」と言ってくださる偉い役職に就いてしまった同僚の男性が現れた。

 私たちは大きな組織を根本的に動かすことより、身近に出来ることから気負わず、楽しそうに、かっこよく、素敵にはじめてしまうことに決めた。それでも、これは多分、小さな革命になるだろう。組織的には「試行」という位置づけである。
 学部の性質上、学生たちの多くは既にさまざまなボランティに半ば授業の一環として参加している者も多いため、人員確保が懸念されるなか、ピンポイントで声かけをした知人学生らは、だいたいの者達が快諾をしてくれた。なかでも、「そんな素敵な取り組みに誘って頂けるなんてとっても嬉しいです!ぜひぜひ私も参加します!友達をいっぱい誘って、継続してやっていけるようにがんばります!」と言って来てくれた女の子がいて、私はその言葉に限りなく胸を打たれた。
 正直、この取り組みをコーディネートしていくことに負担感が完璧にゼロとは言い切れなかった私も、そんな清らかな学生たちの志には殆ど打ちのめされたと言っていい。

 サポーターは確保できそうよ。よかったね。そんな風にママ学生に伝えた。彼女は当初、ゼミにやって来ると、完全に孤軍奮闘の子育ての辛さを語って少し涙ぐむことがあったが、この頃はすっかり逞しくなった。「私は娘を預けているあいだ、たとえ彼女が泣き続けても構いません!娘もそうやって色々な人達と関わって成長してくれると思えます」
 きっと、その小さい存在に私たちは最初は振り回されることだろう。だけれど、きっと彼女が笑うと大人たちは皆心から幸福を感じ、泣き疲れて眠ると心の底から深い安堵に包まれて、その寝顔を眺め続けるのではないかと想う。

 ささやかな取り組みのスタートを切る。

 話はかわり、「親ばかについて」

 母からのメール。「ばかを出せ、と言われたら親を出せばいい、とおばあちゃんがよく言ってたのよ。それって、ほんの数年前の話。自分のことを親ばかだと思っていたみたいね(笑)。でもって、私も相当親ばかでしょ??」

 懐かしい天国のおばあちゃん。愛されて育った自分。余裕を失い過ぎてこの頃、無性に哀しくなることがあるのだけれど、”思い出してごらん”と最近は思う。自分が貰ったものは誰に分けても減らない何かだってことを。
 

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