風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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バス内の人間模様 :: 2010/07/27(Tue)

 大学も試験期間中に入ったので、試験に間に合う少し早い時間帯から、バス停がいつもより混雑している模様。やや早めに家を出たつもりでも、すでに結構な長蛇である。

 でも、まぁこのくらいならギリギリ座れるだろうなと思いながら日傘ごしに突き刺さる日差しに耐えていると、後ろからやって来たおばさんが話しかけてきた。「これって、○○まで行くんかな?」「行きますよ」と返答してあげる。しばらくして、長い列を眺めていた彼女はさらに私に「今日って、なんかあるの?」と聞く。「いえ、ただ、試験期間がはじまったので学生が多いんですね」「へー、そう」

 そうこうしているうちにバスが到着し、列が徐々に前へと進んでいく。ちょうど乗り場があと数歩だといったあたりで、おもむろに後ろにいた筈のおばさんが私の順番をさりげなく抜かして前に出てきた。こういう時、学生ならば「並んでいるんだけど?」と声をかけるかもしれないが、そのおばさんは少しでも早くバスに乗り込んで、自分の席を確保したいのだろうと思い、身勝手だとは思いながら黙って見過ごした。それでも、予測どおり私が乗り込んだ時点でも、あと3名ほどは座る場所が空いていた。

カフェでケーキを食べないなんて。  バスのなかは「たいへん珍しいことに」、試験に備えて必死で教科書やノートを見返しているような学生たちも散見される。学生同士の会話が聴くともなしに聞こえて来る。
 「最低でも、これだけ覚えたら何とか点数くれるんちゃうん?」
 「あかんって!○○先生、めっちゃ厳しいらしいで!フラ語(フランス語)やろ?
  先輩が12点とかありえへん点数つけられた、って言ってたで?」
 「うそ、まじで!?」

 12点か。確かにありえへん点数である。というのはその点数を付けた先生でなく、そんな点数しか取れそうにないのに語学の試験に臨んだ学生が。

 そうやって考え事をしていると、バスが急に停止して、私の真後ろにいたらしい小学生の女の子がころんと転んでいた。すぐに起きあがって照れくさそうにしていたが、ちょっとお姉さん風の同級生が「なにやってんねん」と注意を促す。結構な坂道をぐるぐる行くのでちゃんと手すりを持たないと危ないのである。
 以前、バス内でまだ小学生にもなっていないくらいのちびっこに席を譲ったことがあった私は、今回はどうしようかと一瞬迷ったが、彼女の周りには3名くらい同級生がいたので、「バス走ってるとき、危ないからね。ここをぎゅってキツく握っておくんよ」とその小さい手を手すりの上からきゅっと押さえてやった。彼女は、私のことをじっと見て小さくコクンと頷いた。私を不思議な人だと思ったのか、下りるときに何度もこっちを振り向いていたので、にかーっと笑ってやった。すると微かだが、口元をきゅっとすぼめながら、はにかんでいた。 

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