風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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主役は君たちだ。 :: 2010/12/12(Sun)

 「先生、最近ちょっと働きすぎじゃないでしょうか。お忙しいときは、私たち自分たちだけでゼミをしてもいいので、任せてください!」と、間もなく卒論を仕上げなければならない4回生がわざわざ言って来てくれた。
 週末に企画開催した学習会に彼女らも呼んだところ、遠いのに気持ちよく出向いて来た。実際、常に大学でもバタバタしている私だが、出向いた先でもそれ以上に立ち働く姿を目の当たりにしての彼女なりの思いやりなのだろう。たしかに多忙ゆえの肉体疲労もしかり、自分の職業アイデンティティの危機も感じることから、少々精神的にも張りつめていた。だから、あぁ、そんな風に観てくれていた人が居たんだなと思うと、何だか涙がこぼれそうになる。

晩秋 少し前に、滅多にないことい急に高熱が出た。休講措置にすると後々代替措置を取るのが余計に苦しいので、8度を超えなければきっと出勤したことだろうが、身体は「きっちり、今日は駄目!」と告げていた。
 講義は優秀な同僚が気を利かせてピンチヒッターに立ってくれることになったので、ベッドのなかから大所帯の下級生対象のゼミ・メンバーに向けてポチポチとメールを書く。目下、彼らには結構な難解な文献を読ませているところなので、魂だけでも出向きたかったが仕方なし。
 「私がいなくともあなた達なら自主運営できると信じているので休講にはしません。難解な箇所については互いに理解を補完しあうような自主勉強会にできる?お願いね」。先生が欠席する日でさえ、自分たちだけで勉強会をせよ、との指示を今時の学生がどう受けとめるだろうと思っていたが、思いがけず「大丈夫です。人も多いから役割分担できますよ。僕らに任せてください!」との返信が即座に届く。その証拠に、翌日には「いかなる議論を行ったか」をまとめたレポートがゼミのメーリングリストに添付されて届く。この話を聞いた周りの先生達が「おぉ、育っとる、育っとる」と小さく手を叩いての賞賛であった。
 
 2日後に何事もなかったかのように仕事に復帰した時、学生たちに当日の勉強会の様子を尋ねると、どうやら、誠にいい雰囲気に議論が白熱し「めちゃくちゃ楽しかった(→先生がいないほうが、という意味かもしれぬ:笑)」という感想であった。
 時には、二の句が接げないくらい呆れた言動も見られるが、自分のことを一番よく見ているのは案外彼らなの、かも、しれない。いや、きっとそうなのだろう。ともに関わって学び合い、成長しているに違いない、と思いたい。思わないとやっていられない。
 今週の合同ゼミは、メンバー一人の誕生日会を兼ねたクリスマスパーティにするそうだ。誰がそうしていいと言ったんだっけ?と一瞬思うし、2千円もカンパ金に徴収された上、何故か珈琲を入れてやるところまでが私の役割らしい。まぁいいか。時にはそうやって結束力を高めて貰おう、私のサポーターとして。常々「万が一、私が志半ばで倒れても、君たちが意志を引き継げるくらいの力を付けておいて欲しい。いつでも私の替わりになってどこでもレポートが出来るように」と言ってみている。どこまで聴いているのか知らないけれど。
 ちなみにこのゼミチームは、学生に「め」組と呼ばれているようだ。


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