風と君を待つだけ

~my ordinary days vol.3~




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希望。 :: 2011/04/11(Mon)

 これだけメディアなどを通じて「自粛してくださる気持ちはありがたいです。でも、どうかお花見をしてください。私たち東北のものたちが作ったお酒をたくさん飲んでください。」と切実な訴えがあるのに、わが県のお城周辺でも、夜のお花見は右にならへの自粛モードらしく一切の明かりが消えている。
 でも、関東付近では「それでも、お花見決行組」の人たちがいて、テレビの取材に応えていた。「今だからこそ、友人たちに会おうと思って。いつでも会えるのが当たり前じゃないってことが分かったから・・・」。まるで線香花火のような手持ちの明かりのなかでしっとりと、お互いの生命の存在を感じあっている姿を見て、そうした日本人同士がとても愛おしいなと思ったりする。そう、この頃「我が国」とか「日本人であること」を色々な意味で意識するようになっていることに気付いた。関西人の前に日本人だと。

 諸説あるとは思うが、ある本によれば日本人は「リスク」を1か0でしか見ない傾向が強いらしい。だから「もう駄目だ」と思ったときには、ものすごく諦観するのも早い。これは、未経験なリスクであるほど受容し、その状況に一生懸命に適応しようと努める力もつよい、とも言えるのかもしれない。
 
 テレビを点ければ、行政や電力会社に対してコメンテーターと呼ばれる人たちの多くが確かに「とにかく、安全なのかそうじゃないのか、どっちかはっきりしろ!」と叫んでいる印象が一時期まであった。ゼロリスクという状況を生み出すこと自体が、本来は困難であることは想像には難くない。リスクは連続的に存在しており、いかに小さい程度に抑えるかという視点を持つ欧米とは異なるのは、その文化的背景もあるらしい。
 
 そうした議論はさておき、集団平等主義の我が国では、多額に集まった義援金も長々と公平性を議論した末でなければ配布できない。しかし、多くの被災地の方々は、考えられないリスクが襲ってきたとき、隣人を助けること、秩序をもってお隣さん同士で生き抜くことを完璧に、瞬時に、選択できたのだ。
 周囲から一歩抜きん出ることを嫌う一方で、集団秩序が保たれやすい日本人には、とても素敵なところと、何時までも、ぐずぐずしちゃうところと両方ある。それが今の日本なのだから、批判や非難ばかりしているのもどうだろう。個人のほうが稼働力はある。小さい共同体のほうが瞬時に物事を決定しやすいのは当然。お上が動くのが一番遅いのは、情けないし悔しいけれども、今にはじまったことではない。

モノクロ桜 この春、4回生になったゼミ生たちに、「あなた達が今すべきことは、長期的な視野を持って日本人を生きていくことだと思う。未来の日本をしっかり支えることが出来る市民になってほしい。今こそ、一生懸命に目前の課題に取り組み、学び、問題を解決する力や多くの知恵を蓄えることだと思います。」と伝えた。こんな事が起きたこの年、私が彼らと共にこの1年を歩むための決意表明でもあった。
 ある学生がこう言った。「今回の震災でぼくは思いました。住民が行政を眼の敵にしたりするのはもうアカンのちゃうかって思って。二つのうまい連携のあり方を考えて、マジで未来の社会に活かせるような提案とかしてみたいっす」。そんな宣言に研究生の社会人女性が拍手でエールを送る。そんな青いことを、と誰に言わせようか。夢を語る社会でなければ、若者たちが。

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 ところで、昨年、とても奇跡的なご縁があり「大船渡」に暮らす女性とブログを通じて知り合うことになりました。その方がSatoさんに送ってくださった手作りクマのぬいぐるみが、今は、茶色い毛並みのお兄さんクマや、羊のぬいぐるみ「メーちゃん」たちと並んで我がリビングの一番目につく場所に可愛くおさまっています。
 大船渡で新聞記者をしていらっしゃるその方のご主人が、以下のような本を著されました。震災の直前に販売が決まっていたものだそうです。目下、アマゾンなどで取り扱いが出来ないのは出版社が機能不全になっているせいかもしれないですが、必ず手に入れようと思っている一冊です。

『羅針盤の針は夢に向け』

 この本のご案内を震災直後に奥様が書かれています。
   http://benimasa.blog85.fc2.com/blog-entry-460.html 
 素敵な本のタイトルにぎゅーーっと胸をつかまれて涙が出そうになりました。


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